普通、お芝居では1場の次は2場、そして3場となるはずだ。
しかし、本番で2場から4場になったら、どんだけ慌てると思う⁇
反対の袖で見てると、いきなり出て来てはいけない役者が喋り出す(゚o゚;;
それをうまく瞬時に辻褄を合わせるのが、中高年劇団の醍醐味。
もちろん、お客さんには、多分、絶対、バレてはいないと思う。
また、佐賀弁の芝居を東京で公演するときは、佐賀弁辞書を製作して上演する。
今は字幕スーパーが出るような舞台も当然あるのだが、手作り感があるのはやはり辞書だ。
そんなことより、セリフが飛んだ時の方が恐ろしい。
で、究極の演出。
プロンプター(台本を片手にセリフがどんだ時こっそり教える人)を客席の一番前に置いてみた。
そしたら、飛んで火に入る夏の虫。
セリフを忘れた役者がプロンプターのもとへ、それとなく近づいてセリフを教えてもらう。
客席からは、笑いも起こる。
気を良くした役者は、忘れてもいないのに、セリフを聞きに行く。
それで終わってアンケートを読んでみると、プロンプターに聞きに行くシーンも演出だったのですね。
面白かったと言う意見を言う人も。
そんなので味をしめると、セリフなんて入れなくてもいいとか、プロンプターがいるから大丈夫などと、不埒なことを思ったり言い出したりするのも、中高年の恐ろしいところである。
確かに今は亡き蜷川幸雄氏のゴールデンシアターも、堂々とプロンプしてたと言うから、
どこの中高年もそんな難儀があるのだなあと思うが、はっきり困ったものである。
そう言う悪夢が脳裏を横切る3ヶ月前です。