佐賀と東京、善悪では無いんだけど、やはりいろんな面で比べてみたくなる。
単純に人口で言えば佐賀は85万人、東京は927万人。佐賀の約11倍の人口が東京にはいる。
面積はそんなに変わらない。
ボクは単純に10倍と考えて動いているところがある。
それでおおよそ当たるから、それでいいと思っている。
例えばティーンズミュージカルSAGAの旗揚げのオーディションでなん人くらい来るかなあと思った時、似たような物件を探す。
ちょうど子どもミュージカルの出演者募集があった時、1000人規模で集まったとニュースで言っていた。
なら、佐賀では100人は来るだろうと単純に思った。
単純すぎるが、周りの人は、口々に集まらないと反対やらあいそやらをつかしていた。
でも蓋を開ければ120人の子どもたちが集まってくれたわけだ。
次に45歳以上の中高年劇団を作ろうと企画した時。
ちょうど蜷川幸雄氏が埼玉で55歳以上の劇団を立ち上げるというので、募集して集まった人たちは1200人だった。
これはいけるなと思って佐賀でも呼びかけて、それこそ120人の中高年が集まったわけだ。
完全にあてにしたり、その時々で考えたりはしてるが、ほぼそんな感じで動いている。
もちろん、集まってくる人の意識や技術の高さは比較しても始まらない。
佐賀で店を出して1日に100人来る店なら、東京で出せば1000人は来るだろうと思うのはちょっと浅はかだが、佐賀である程度時間が経ってコンスタントに10人なり100人のお客が定着してるなら、その10倍は硬いし、東京なら多分その倍、20倍は来るかもしれないと思う。
昔から佐賀で商売を成功させれるなら、東京に行っても大丈夫だとよく言われていた。
それに家賃などの物価は佐賀の10倍もしない。
家賃なんかはピンキリだが、水道光熱は変わらないし、ものの値段も2倍もしないだろう。
人件費も10倍はない。
時給なんて全国だいたい変わらない。
だから、意外と田舎から出てきた店なら、人件費を二倍も出していい人材も確保できる可能性もあるのかな?
しかし、舞台での客入れはそう簡単ではない。
単純に考えていいなら、佐賀で1000人も入れ切るなら、東京なら武道館をいっぱいにできる。
そんな簡単ではないのはわかるよね?
佐賀に住んでても東京に住んでても、だいたい知人や友人、知り合いの数なんて対して変わらない。
もしかすれば、佐賀にいる人の方が、知り合いの数は多いかもしれない。
チケットを売るならまずは知人に頭を下げるだろう。
ボクが若かりし頃、まだ名前も顔も知られていない頃、今より営業能力がなかったころ(今でもほとんどないが)、一生懸命自分の作品を見にきてくれるよう頼んで売れたチケットの枚数は60枚だった。
だから今でも、だいたい頑張って売れる平均はそのくらいかなと思っている。
しかし、東京の人たちを見てみると、果たしてこの枚数が平均なのか?
怪しい。
多分、少ないのではないかと思っているのだがどうだろう?
だから、佐賀で1000人お客さんを呼べる団体は、東京でも1000人行くか行かないか。
もちろん、佐賀のメンバーを東京でさせたら、目も当てられないことになる。敗北だ。
もちろん、知名度抜きで考えてるよ。
佐賀で公演をやって、当日券の売れる枚数は、多分東京に行けば十倍くらいになるのではないかと思う。
当日券なんて、ほとんど出ないからね。
当日券100枚くらい売れ始めたら、東京に行ってもるかもしれないかな⁇
さて、これまで書いてきたことが、本当か嘘かは、わからない。
これまでの経験で推測したものだからね。
今やネットが地球を覆っている時代。
すでにこんな単純計算も通用しなくなっていると思う。
個人がバラバラだからだ。
好きなことを好きなだけ、個人で楽しめる時代だからね。
だから、ティーンズミュージカルSAGAを立ち上げた時のように、オーディションをやっても、当時のようには集まらない。
東京でも同じだ。
集まっているように見えるのは、すでに力のある、有名なところには人は集まる。
Mr.Childrenは、宣伝しなくても人は集まる。
そんなものだ。
そうではないぼくらの戦いが、あるのだけは確かなんだけど、これからはどこに主軸を置いて、やりたいことをやっていくのかは、問われているんだろうなぁと思っています。
もう、東京に、出ていけばなんとかなる時代ではないです。
東京でやりたいことがあって出ていくのが正解❣️
そして、東京は世界でも稀に見るユニークで唯一無二の場所や人がたくさんあることも確か。
これを使わないのはもったいない。
そして、これからの佐賀を含めて、田舎の田舎としての存在次元がどこらへんにあるのかを見極めたいと思うのです。
ぼくとしては、佐賀をどうにか唯一無二の場所と人が集まってる場所にしたいんだけどなぁ。
佐賀には何もないとか、あるとかの議論は置いといてね^_^