音楽や匂いは、人の記憶に残りやすいと思う。
いい音楽は時間や場所を一瞬に移動させてくれる。
いろんな場面で音楽が流れていると、人間はいとも簡単に、旅立たせてくれる。
しかし、それは音楽ならなんでもいいというものではない。
やはり自分が好きで聴いていた音楽に当てはまるかもしれない。
一時期、今もあるがデパートや小さなお店とかに行くと、マジでどうでもいい音楽がうるさいくらいリピートされてたりする。
たしかに耳にこびりついて、悪ふざけで口ずさんだりするが、それはいい思い出でもなく、音楽自体に少し興味はモテても、意外とその流れてた店のことはどうでもよかったり、ましてや再び訪れたいとは故意には思ったりしない。
よく使う店だから足を運ぶだけなのだ。
音楽は不思議な旅のツールではある。
同じように匂いもそんなツールだ。
これ見よがしで、音楽や匂いで釣ろうとしても、人はそんなに簡単ではないと思う。
音楽や匂い、それは味覚とか視覚、触覚とも似ているのではないか?
それぞれの記憶回路があって、パズルのようにピタリと当てはまるとタイムマシーンとなるが、なかなかタイムマシーンは現れてはくれない。
まずは人々に口ずさまれたり、心に気持ちのいい音楽を作りたいと思うなぁ。
その音楽に触れに行ける場所や時間を作れたら最高だなぁ。
きっと音楽の時間は、まだまだそんな領域に踏み込めていないかもしれないが、時々懐かしまれるくらいの存在であってほしい。