きっと子どもたちは、大人たちの不条理に晒されてるんだろうなぁとおもった。
あるメンバーが中学の時、自分はある高校の演劇部に入りたいといっていた。
しかし、彼女は8月の公演『えんとつ町のプペル』に出るために、メンバーになったので、高校に入学しても、8月まではうちの公演に出るために一生懸命やってくれと言っていた。
彼女もいろいろ、心を揺らしていたが、最終的に、プペルまでは頑張りますと、言ってくれていた。
それでぼくらの約束は成立していたのだ。
そして、彼女は一生懸命練習し、並行して受験勉強も頑張って、入りたい演劇部のある高校に入学できた。
そんな彼女は、プペルの練習を優先させるということで、高校の演劇部に入部したと報告しに来た。
なんでか、彼女はボクにその話をしに来た時、怒られると思ったらしい。
どこに怒られる要素があるのか?
彼女は約束を守り、8月まではプペルを頑張り、その後は演劇部に行くのだ。
怒る要素は1ミリもない。
しかし、公演に出ますと手を上げておいて、いろんな都合を言い訳に、出演をやめた子たちもいる。
それは子どもの都合ではなく、大人の都合でやめさせられたりする例もある。
ほんとはこういう約束こそ、守るべきで、大人は頑張るように勇気付けるのが大人の役目のはずだ。
なのに率先して約束を破らせるのだ。
嘘で塗り固めて子どもたちを騙して、自分らの世界に落とし込むことこそ、怒られるべきで、反省すべきことで、今回の彼女は、しっかり約束を守ったのだ。
もちろん、8月で離れるというのは寂しいけど、それは子どもの旅立ちだ。
応援こそすれ、邪魔などはしない。
約束を守ったのに、怒られるんではないか⁇と思ってしまう彼女は、中学時代に先生や周りの大人たちからの不条理にさらされていた。
きっとそんなトラウマが今回も頭をよぎっていたのかもしれない。
きっと大人や友達などの不条理にこれからもさらされるだろう。
めげずに頑張れとしか言いようがないが、正邪がわかる人になるために頑張って欲しいと思う。

